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2017年日本地理学会春季学術大会研究グループ研究例会の開催

2017年3月28日(火)〜 3月30日(木)に筑波大学で開催される日本地理学会春季学術大会( http://www.ajg.or.jp/meetiing/2017spring.html )において,下記の日時に研究例会を開催します( http://www.ajg.or.jp/ajg/2017/02/2017-11.html ).関心ある方々のご参加をお待ちしています. 日時:2016年3月29日(水)13:00-15:00 場所:筑波大学 (筑波キャンパス第三エリア)3B209 ( http://www.tsukuba.ac.jp/access/map_central.html ) 高橋加織(お茶の水女子大学・院):マレーシア観光業に従事する現地採用日本人女性の労働と生活――労働過程と国際移動の視点から グローバル化が進む中,海外勤務を望む日本人女性も増加している.2015年10月現在,約1万5千人の日本人女性が,アジアの民間企業で働いている(海外在留邦人数調査統計).日本から香港への転職ブームが火付け役となり,シンガポール,バンコク,クアラルンプールなどの都市では,現地採用の従業員として働く日本人女性は増加している.現地採用の従業員の場合,日本の企業から派遣される駐在員とは異なり,給与,社会保障などが現地ベースとなる. 本研究では,数ある現地採用の職種においても,労働条件が劣等といわれる観光業に注目した.その中でも,ホテル業に焦点をあて,日本人女性たちの置かれている現状を,労働と私生活の両側面から可視化することを目的とし,ライフヒストリー・インタビューと参与観察に基づくフィールドワークを行った.対象地域は,マレーシアの首都クアラルンプールおよび隣接するセランゴール州の州都シャーアラムである.